渡米後の滞在先ホテルについて先日ご紹介しましたが、ホテルは「家が決まるまでの家」とお伝えしました。となると、早く家を決めたいところですよね。
家が決まらないと、事務手続き(運転免許証など)や子供の学校なども手続きができない状況だと思います。
この記事では、今回はアメリカでの家探し関係について、私たちの経験を基にご紹介させていただきます。
【家探し】アメリカでの家探しの手順
家のタイプについて

日本では3LDKのマンション暮らしだったけど、アメリカも同じ感じの家で探せるかな?

アメリカは映画やドラマで見るように、大きな庭、ガレージ、一軒家ってイメージだよね。まずはアメリカの賃貸事情を知らないとね!
まずはアメリカには、どんなタイプの物件があるか整理してみましょう。家族状況や、ご自身の譲れないポイントなどを整理する上でまずは賃貸物件のタイプから整理してみましょう!
賃貸アパート | コンドミニアム | タウンハウス | 一軒家 | |
---|---|---|---|---|
貸主・契約 | 法人 | 個人 | 個人 | 個人 |
特徴 | 大都市内や、住宅費が高騰している町の最も現実的な選択肢。日本でいうマンションに近い認識でOK | 分譲マンションと似た仕組み。賃貸アパートとの違いは貸主が個人である点 | 外から直接入れる独立した玄関ドアが一つ一つのユニットにあり、壁と壁が接している上から下まで同じユニットの連棟建てが多い。 | 車通勤がマストとなりますが、大きくゆったりした庭、家屋が多い |
家族での帯同の場合、タウンハウスや一軒家で広い家を選択される方が多いと思います。
おともおっと夫婦は2人暮らしのため、「賃貸アパート」にすることに!子供一人や、夫婦・パートナーとの2人、単身の場合は賃貸もしくはコンドミニアムが多いのではないでしょうか。
住宅検索について

家のタイプが絞れたところで、どのように家を探すの?日本でいうS●●MOみたいなサイトはあるのかな?

あるみたいね!でもアメリカならでは?のサイトも要チェックみたいだよ
日本にいる時からアメリカに住む際の物件を探したり、そのエリア、ロケーションの雰囲気をつかんでおくことはとても大切だと思います!
理由は、アメリカの多くの場所は通りやエリアが違うと雰囲気、治安などがガラリと変わるからです。道を挟んで銃声が飛び交うところもあるので、事前にエリアや学区を調べるのは重要です。
お子さんがいる世帯の場合は、学校の雰囲気やレーティングなども調べておきたいですよね。物件選びは通勤・通学の他にも生活の様々な側面からよく吟味して、充分時間をかけたいものです。
物件を探す時に役立つサイト・アプリの例をご紹介します。
Apartments.com(アパートメントドットコム)
物件を借りる人をターゲットに絞ったアプリ、検索サイト。貸す側、借りる側に情報・手続きをシンプルに提供することに重点を置いているサイト
Zillow(ジロー)
物件の価格やタイプの検索絞り込み、通勤や学区、学校のレーティングも見ることができます。全米を通して網羅している物件が多いのでオススメです。おともおっと夫婦もZillowは日本にいるときから検索していました。ブラウザとアプリもありとても便利です。
Rent.com(レントドットコム)
初心者向け、学生向け、ペット飼い主向けなど、様々なタイプのTipsが載っており、Zillowと違って、こちらは「借りる」ことに特化したサービスとなります。
Craigslist (クレイグズリスト)
地域別の掲示板であり、使い方もとてもシンプルです。ローカルコミュニティの様々な情報が得られる交流の場でもありますが、賃貸物件など不動産の情報も充実し、治安などもそこから情報収集できるでしょう
https://chicago.craigslist.org/
アメリカでは、安全はお金で買うという考え方も残っているのも事実です。
プロパティタックス(固定資産税)の高低が治安や公立学校のレベルや住民の雰囲気に直結します。
一番理想的なのは、現地をよく知る知人や不動産屋さんに話を聞きながら、たくさん下見をしながら候補地を絞っていく方法です。事前にできるだけ下調べをして、具体的なイメージを得てから候補の物件をいくつか用意し、現地に着いたら実際に不動産エージェントと共に多くの内覧をして決めるのがいいと思います。

アメリカの治安や学区を調べるには、実際に行くしかないのかな?

それが日本と違うところで、アメリカでは有名なサイトがあるからそこでも事前に情報収集できるよね!
Great! Schools (グレートスクールズ
プリスクール(就学前ー幼稚園)、エレメンタリー(小学校)、ミドル(中学校)、ハイスクール(高校)の評価、学区、口コミを調べることができます
Spot Crime (スポットクライム)
アメリカ中の犯罪発生場所を調べられるサイト
アプリもあるのでスマホにいれておくとアメリカ生活、アメリカ国内旅行では安全かもしれません。
Zip codeを入れると簡単に検索可能です。候補物件が決まったら、そのエリアの生活圏内にあるお店や繁華街などの治安を調べていくことをおすすめします。
Spot Crime (スポットクライム)
アメリカでは性犯罪者は有罪後、その後ずっと以下情報を公開されます。
- 顔写真
- 氏名
- 性別
- 身体的特徴
- 住居
- 乗っている車
このサイト以外にも、州別、またはカウンティ別の警察のサイトなどから検索することができます。リスクレベルが中、高の人物には、再犯の可能性、前科の犯罪内容も明記されています
間取りの特徴と、一般的な物件の特徴
タウンハウスや一軒家となると状況が少し異なりますので、今回は賃貸アパートを例にご紹介しようと思います

間取りはどのようなものを探したらよいの?2LDKや3LDKってないのかな?検索画面に出てこないよね

日本とは間取りも微妙に違うんだね。そこも整理していこう!

- 基本的に靴箱(玄関)というものはなく、ドアを開けるとキッチンであることが多い
- ユニットバスが一般的で、1つのBedroomに1つのbathroomが一般的。ち、あり。2BRには2つのbathroomがあることが多い
- Den: 書斎や納戸になる部分がある
- ウォークインクローゼットはかなり広い作りであることが多く、日本に比べて圧倒的に収納力がある
このように基本的にはリビング以外にBedroomの数=bathroomの数となるのば一般的です。収納や、生活導線などもイメージして間取りを見ることをおすすめします。
内見のポイント

それでは早速内見の予約を取りましょう!
ここで心配なのは、プロにも日本語でサポートしてもらえると・・・というところです。
アメリカを網羅しているリダックなどのサービスもありますので、取り扱う物件に限りは出てしまう可能性はありますが、サポートを依頼する手はあるかもしれません!
https://www.redacinc.com/Index.aspx
内見するまでの一般的な手順
- 不動産検索アプリやサイトから下見をしたい物件を選ぶ
- リーシングオフィスやアパート管理会社に内見の予約を入れる
- サイトからフォームに記入しても連絡可能
- 電話番号が記載されている場合は直接電話をかけてもOK。メールアドレスが載っている場合もあるので、連絡の方法は色々あります

内見の際に注意すべきポイントは??
まずは部屋の設備に問題がないか、故障していないか、実際に見てみて記載内容と相違はないかなど確認しましょう。
駐車場の場所、郵便ポストの場所、宅配、小包などはフロントが受け取っておいてくれるのか、ドアの前に配達なのかなどの確認。
物件のロケーション、ご近所の雰囲気、生活範囲の様子をよく観察することも大事です。
内見時に持っていくべきもの
- ID(パスポート、あればアメリカの運転免許証)
- 写真を撮るためのカメラや携帯
- メジャー(寸法を測るため)
- 小切手(必要に応じて)
小切手は、仮押さえをするためにNon-refundable fees の申込金(返ってこない)やデポジット(Security Deposit)を預けます。デポジット金額(戻ってくることがほとんど)は様々で、またCitizenか否かなど、バックグラウンドによっても異なるようですので、物件・大家さんによりこの辺はルールが異なりますのでしっかり確認しましょう!
アメリカでの賃貸契約の流れ
契約時の費用や必要な書類
物件によって、Rent(家賃)に含まれる金額はさまざまです。
アメリカではUtilityといわれる水道、ガス、電気、ケーブルテレビ、電話、インターネットの通信代、駐車場代などは家賃に含まれているのか、HOA(いわゆる管理費)は含まれているのか、それとも家賃と別に支払うのかの確認もしましょう。
自身でそれぞれ個別契約がある際は管理会社指定の契約プロバイダがあるかなども確認すると安心でしょう。
インターネットの契約はSSNが必要になるプロバイダと、なくても契約できるプロバイダがありますので、要注意です!
また、契約書の内容は様々です。1年契約など長期契約だと安くなる割引制度はあるか、または途中で引っ越す場合の違約金はいくらかなどの契約内容の確認もしっかりしておきましょう。

慣れない国で賃貸契約も自分でやるのや大変。。。

そうだよね。。。実際に必要な書類をリストしておくと安心だね!
賃貸契約時に必要なもの
- 契約書(最近は電子契約が多いです)
- Application fee(申し込み料で返ってこないことが多いです)
- Move in administrative fee(審査費用で返金されません)
- Non US citizen application(駐在員の場合最初はクレジットスコアがないため、このような書類で身元を証明する必要があります)
- Income verification(駐在先の会社の人事から発行してもらいましょう)
- 初回月の家賃(入居時に小切手で支払い可能)
- 銀行の残高証明書(場合によっては資産証明をする必要があります。おともおっと夫婦はは提出していないです)
- SSN(すでに持っている場合)
- パスポート
- グリーンカードやVISA

契約の流れ
契約の流れは日本とあまり変わりないと思います。
賃貸契約の手順
- 上記の必要書類やFeeを用意し、Leasing officeへ提出・支払いをする
- Screeningの実施、結果の受領
- Leasing officeの署名済みの契約書を受け取り、鍵受け渡しの予約、アパートの場合エレベーターの予約(引っ越しの際エレベーターの事前予約が必要なことがほとんどです)
- 入居時までに必要な手続きがある場合は完了する(Utilityの開始手続きやその証明書、レンターズインシュランス(物損保険)に加入が必須ですので、EOIの提出は必ず必要となります)
- Walk throughの実施
- 決められた期日までに、不具合などがあれば提出する(退去時の自己防衛にもなるので、不具合は必ず明記+写真+動画で残し、Leasing officeにメールで必ず共有し残しておく必要があります)
契約が難しい、不安と感じる方は、日本語が話せる現地のリアルターさんにお願いしたり、斡旋会社(エージェント)に全てお願いしてしまうという方法もあります。留学生の場合は寮やホームステイなどの選択肢も、米国の生活基盤ができるまで、精神的に慣れるまではとてもいい方法です。

わたしは、会社から紹介されたエージェントを介したから、比較的スムーズかつ安心して進められたけど、押さえておくべきポイントを把握していれば、個人でも安心だよね

そうだね!家が決まれば、アメリカ生活がようやく本格スタートだよね!!
まとめ

今回は、家探し~契約についてご紹介しました。
日本での賃貸物件の契約はとても煩雑ですが、それっが異国の地となるとより心配ですよね。
とはいえ、抑えるべきポイントはクリアです。皆さんの良い物件がみつかり、生活の基盤が早く築けることを願って記載させていただきました。物件入居にあたってのUtilityの手続きなどは別記事も参考にいただけますと幸いです。
良い、新生活を送れますように 🤞
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