さぁ、この記事をご覧になっているということは、おおよそアメリカ生活のセットアップも完了しつつあるのではないでしょうか?

紙ペラの国際免許で運転してもいいんだよね?赴任初日から車渡されても怖いよね。。。

アメリカは車社会だから、車運転できないと生活上かなり大変だよね
おそらく生活セットアップの最終段階でしょう。REAL IDの発行により駐在中の旅行(飛行機搭乗)などもぐっとラクチンになると思いますし、なにより車社会のアメリカでは必須ですよね。
転免許取得の流れとしては書類提出、筆記試験、実技試験を順にクリアして取得します。こちらの記事ではイリノイ州の例で書類提出、筆記試験、実技試験についてまとめました
必要な書類は州によって若干異なるので、今回はイリノイ州の場合でまとめます。正確な情報が必要な方は、「州の名前 driver’s license」で検索すれば、免許センターのホームページをすぐ見つけられます。
【事前準備】予約、勉強、必要書類について
必要書類
まず、イリノイ州では90日以内に州の発行している運転免許証の取得を義務付けています。

日本で発行してもらった国際免許証は有効1年となっているものの、州によってことなるから注意しないといけないね!!
就労ビザ(E1やL1、H1など)を持っている人はSSNを取り、勉強さえすればテストを受けて取得する事ができますが、学生さんや、就労ビザをお持ちでない方は残念ながらそのままではSSNが取れないので免許証が取れない状態になっています。そんな方々でも条件さえ揃えば就労許可証を取得する事でSSNを取り、免許証を取る事も可能です
ホームページを見ると運転免許取得にあたり、以下事柄を証明することになっています。
- 名前や誕生日
- イリノイ州に在住している証明
- SSN
- 署名

じゃあなにで証明するの?結局はどの書類が必要?
じゃあなにで証明するの?結局はどの書類が必要?
必要資料
- パスポート
- 日本から持ってきた国際免許(自分で運転していく場合)
- I-94
- SSN
- 在住証明書2種類
- 車のInsurance(路上テストをする場合)
- 現金30ドル
アメリカの免許取得は、日本のように自動車学校が車を用意してくれており、それを使用するわけではないので、自分の車もしくは友人に借りたり、レンタカーを借りる必要があるのです。
駐在員ですと、着任後すぐに車を手にしていると思いますが、まずここは日本のイメージを持っていると驚く方も多いかもしれません。
それぞれ持っていく際の注意点をより詳しく整理しておきましょう
- パスポート
- 身分証明のため確実に持っていきましょう
- I-94
- 以下のリンクから取得できます。印刷したI-94も期限があるので、行く直前に印刷したほうが良いかもしれません
- https://i94.cbp.dhs.gov/I94/#/home
- SSN
- 原本を持っていきましょう。
- 在住証明書2部
- 家の賃貸契約書や、その際のPropaty保険、ユーティリティー(電気やガス)の請求書や、銀行やカード会社からの明細書など、本人の名前が記載された、現住所を証明できる書類や郵便物を2部持っていく必要があります。
- 帯同配偶者の場合、賃貸契約書のoccupantに名前を入れておく、また保険を契約する際に配偶者の名前も入れて共同で入ることでクリアできます。
- 車のInsurance
- 路上テストで使用する車両は保険(LIABILITY)に入っていなくてはいけません。車を友人などに借りる場合は、貸してくれる人が保険に入っていれば大丈夫です。保険証の提示を求められますのでそれも借りましょう。レンタカーの場合は借りるときに入った保険証があれば大丈夫です
どこで受けるの?予約は?

準備ができたらいつでも免許センターへ行けるってこと?州といっても広いし、行く場所って決まっているのかな?とか気になるよな~
Driver’s License Facilityは州の様々なところにあり、ダウンタウンだけでなく郊外にも多くあるので、運転にまだ自信がない場合、路上テストを受ける場合、郊外で受けた方が安心ですよね。
イリノイ州の場合、以下リンクからDriver’s License Facilityを探すことが可能です。
https://apps.ilsos.gov/facilityfinder/facility
筆記試験ならびに、路上テストも事前予約が原則必要ですので、事前に予約をしてから行くようにしましょう。以下から予約可能です。
https://ilsosappt.cxmflow.com/Appointment/Index/dbe30824-497b-4325-8c5f-68b146a5e898

必要書類が揃って、予約したら、いざテストってことだね!免許センターへ行く前に準備しておいたら良いTipsも共有しますね!
- 身長と体重をインチとポンドで換算しておく
- 免許に身長、体重が載るのですが、日本と単位が異なります。おともおっと夫婦の時は親切に換算表を受け付けの方が見せてくれましたが、慣れていないと戸惑うと思いますので、換算しておくことをお勧めします
- 車の助手席を綺麗にしておく
- 筆記試験後の路上テストでは、乗ってきた車を裏に移動したらすぐに横に試験官が乗ってきますので、慌てないように事前に車は綺麗にしておきましょう
勉強は?実技もあるの?
最初の難関が筆記テストです!
アメリカのテスト内容自体は日本のテストほど難しくて、ひっかけ問題などはありません。しかいこれは英語で実施するので、英語に自信がない、、、という場合でも電子辞書は駄目ですが、和英辞書は持ち込み可能です。
筆記テストは申込金を払ってから1年以内であれば3回まで受けなおす事ができますが、不合格の日の当日はもう一度受ける事は出来ません。また、1年間に3回失敗しても、また10ドル払えばあと3回テストが受けられます。つまり年間6回まで受けることができます。
筆記テストの内容
35問中80%に相当する28問正解で合格となります。35問中15問は標識のテスト。あとの20問が選択肢の問題です。以下がイリノイ州の教本と問題集です。問題集を一通りやっておけば大丈夫です
https://www.ilsos.gov/publications/pdf_publications/dsd_ds9.pdf
https://www.ilsos.gov/publications/pdf_publications/dsd_a112.pdf
標識問題は、『Illinois Rules of the Road』の標識のセクションを丸暗記すれば大丈夫です。
選択肢の問題では、ALL OF THE ABOVE(上記全て)という選択肢があるものが良くあります。受験者の多くが口にするのが「迷ったらALL OF THE ABOVE」と聞きましたが、あながち間違いでなかったです。
おともおっと夫婦はシャンバーグで受験しましたが、筆記試験はタッチパネル式のパソコンに向かって行う形式になりました。随時採点され、正解数、スキップ数、不正回数が表示されます。合格ラインに達した時点で終了となりました。

内容は日本の常識とほぼ一緒。アメリカ特有のスクールバスや右折ルールなどだけしっかり理解してテストに臨みましょう!
路上テスト
路上テストも申し込み費用を払ってから1年以内であれば3回までテストを受けなおせます。(ですから、仮に失敗しても翌日来れば取り直せます。また、1年間に3回失敗しても、また10ドル払えばあと3回テストが受けられます。つまり年間6回まで受けらます。
筆記試験をパスしたら、その日のうちに路上テストを受けることができます。
通訳目的を含めて同乗者は基本的に認められていません。また赤ちゃんや子供も一緒には乗れないので、ベビーシッターや家族に預けなくてはなりません。

路上テストでそもそもナーバスになるのに、英語なので流れや、求められる情報、聞かれるだろうことを理解していくと、安心です!路上テストでの注意点や聞かれることを整理しておきましょう!
- 車の保険(当日保険カードの提示を求められますので、用意しておきましょう。レンタカーの場合は借りるときに入った保険証があれば大丈夫です)
- 車が正常な状態であること(ミラーが付いている、クラクションが鳴る、ヘッドライトが付く、ブレーキランプが付く)
- 試験官から指示される簡単な英語だけは事前に覚えておきましょう(Up hill, Down hillの駐車などは必ず指示されますので、教本で勉強しておきましょう)
【受験当日】当日の流れ、所要時間
当日の流れ

異国の地で、日本では何十万もかけて、自動車学校に通ったりしたことを考えると、ぶっつけ本番の免許取得は少し不安が残りますよね。。おともおっと夫婦の経験した当日の流れについて共有しますね!

初めてのことは、ある程度当日をイメージできていると安心だよね!
主な流れ
- カウンター:予約を伝えて、必要書類を提出。
- 写真撮影:氏名、住所、生年月日を確認し撮影
- カスタマー・プロセッシングエリア/視力テスト:筆記テストだけなのか、路上テストも希望しているのかを伝え、上記の必要書類をもう一度全て提示します。
- キャッシャー:30ドル支払います。カードも使える場合もありますが、念のため現金も持っていきましょう
- 筆記試験
- 路上テスト:指示された場所で車に乗って待機。合格後、紙のテンポラリーカードをもらったら終了。リアルIDは1週間前後で自宅に郵送

カスタマー・プロセッシングエリアでは何をするかもう少し詳細に共有します
- 身長・体重:インチ・ポンドに換算しておくことをおすすめします
- コンタクトまたは眼鏡の有無
- 髪の毛と目の色:日本人ですとおおよそ、髪の毛はBLACK、目の色はBROWNが標準だそうです
- 服用中の薬の有無:Do you take drug or medication that may complicate you from driving?のような事を聞かれます。これは運転を妨げるような薬をいつも飲んでいるかという意味です。ので該当する場合は答えましょう
- 免許センターまでの交通手段:もしも国際免許証などを持っておらず、「運転してきた」と答えるとその場で失格になりますので、その場合は出来るだけ運転できる人に付き添ってもらうか、国際免許証を携帯しましょう。
アメリカ国内旅行をする場合、Marriott Bonvoy加盟のホテルは正直どこにでもあり、このサービスを毎回受けられるのはかなりお得かつ、快適な旅になりますよね。
まとめ

必要書類がそろって、免許センターを予約したらあとは大丈夫です!イリノイ州の公式問題集をon-lineでダウンロードしてそれをしっかり理解しておきましょう。
リアルIDは今後様々な場面で必要になりますし、身分証明書になります。
皆様が無事免許を取得し、アメリカ生活を満喫できますように!
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