本日はアメリカ駐在者としては渡米後すぐにでも取得する必要がでてくるソーシャルセキュリティーナンバー(SSN)について整理していきましょう!

そもそもSSNとはなんだろう?

アメリカで利用されているマイナンバーのようなID番号って会社の駐在員担当の人事から言われたけど、アメリカではかなり大切なものらしい
SSNは戸籍という制度がないアメリカで、社会保障の受領者を特定するために生まれました。税金申告や年金の管理のため使われる一方、個人証明のIDとしても利用され、銀行口座の開設、運転免許の取得などの際にも求められます。アメリカで携帯電話を契約する際にも、SSNが必要です。
SSNがなくてもアメリカでの滞在は可能ですが、あったほうがよりアメリカでの暮らしがスムーズになります。
【SSN申請の流れ】
SSNとは

そもそもSSNってUSビザ持っていれば、誰でも取れるの?
それはビザの種類によって異なります。取得要件は以下の通りです。
- アメリカで働き納税する人
- 年金などの社会保障を受けられる人
よって、外国人の場合は就労可能なビザの所持者のみ取得が可能です。就労予定のない配偶者ビザ(婚姻証明書があれば取得可能)では取得することは困難です。しかしL-1やEビザに帯同する配偶者は現在は婚姻証明書があれば取得可能です。
駐在員の場合、就労可能なビザの場合にSSNが取得できますので、学生ビザの場合は取得できません。また、就労予定のないお子様も取得できません。

アメリカでの確定申告などの際、駐妻・駐夫も夫婦合算申告をする際などはSSNが必要だよね!でもSSNがなくてもITIN(Individual Taxpayer’s Identification Number)で申告できるから、帯同家族で取得できなくても大丈夫みたいだね
必要書類

ビザ申請もそうだけど、またたくさんの資料が必要?日本から持ってくるべき資料、取り寄せなければならない資料はあるの?
申請者によってそれぞれ必要な書類を準備する必要があります。
<必要な資料>
- 日本の有効期限内のパスポート
- SS-5:申請書(以下のリンクからダウンロード可能です)
- 米国ビザ(パスポートの中に添付されたビザシール)
- I-551(パスポートに押された入国スタンプ)
- I-94(出入国カード):I-94は以下から出力可能です。(入国から1~2週間ほどかかるので反映後にSSN申請に行きましょう)
- I-766(労働許可証;I-94がある場合は不要)
公式HPにもそうような書類が有効化書かれているので念のためご確認ください
https://www.ssa.gov/ssnumber/ss5doc.htm
I-94 は入国すぐに反映されず、数日~2週間ほどかかる場合があるので、確実に入国情報がはいってから申請に行きましょう!
SSN申請の流れ
近くのSocial Security Administrationオフィスに行く必要があります!検索方法は以下のサイトから検索してください
https://secure.ssa.gov/ICON/main.jsp
これでどこにいオフィスに行く必要があるのか、住所がでてくるでしょう。
コロナにより一時期完全予約制(しかも電話が永遠つながらない…)でしたが、現在は予約不要ですが結構待たされることもあるようなので、時間に余裕を持っていきましょう

どんな場所?日本の市役所みたいな?
そうかな。でもアメリカならではで、入り口ではセキュリティチェックみないのを受けたり、リュックなどをもっていくと中身確認されて銃や凶器をもってないか確認されるのはアメリカならではかも…
オフィスでの流れ
- 受付の機械で整理券を取る
- 番号が呼ばれるor番号が掲示板に表示されるまで待つ
- 番号が呼ばれたら窓口に行き、SSNカードを取得したい旨を伝えて、書類を提出する
- 担当者からの質問に答える(かなり基本的かつ簡単)
- 例:アメリカに来たことあるか?申請理由は?どこで働くのか?どのぐらい? など
書類の不備などがなければ、申請後14日前後でSSNカードが届きます。申請後に担当者から「Important card(A4の受け付けましたよという内容の書類)」を念のため受け取り、SSNが届かない場合に備えて、到着まで確実に取っておきましょう。
余談ですが、おともおっとの妻は12日ぐらいで届いたのですが、夫は1か月待っても届かず、結局再度オフィスに申請に行き、2か月ぐらいかかりました・・・
そして肝心の
ソーシャルセキュリティーカード、、、なんと紙のカードです。(マイナンバー通知カードに似ています)

届いたらどうするの?
- 間違いがないか確認する(特に名前のスペル)
- 英語でサインする
- 持ち歩かず、自宅で大切に保管する
SSNカードは紛失してしまうと悪用される恐れがあります!手続きでカード自体を使うことは稀なので、自宅で大切に保管しましょう。
SSN番号を求められることはよくあるため、メモをして覚えておくと便利です。
もし帰国する場合や、アメリカ国内で引っ越しする場合があると思います。
✔️帰国する場合の手続きは不要
帰国後も大切なID番号であることに変わりはありません。捨てずに大切に保管しておきましょう。
✔️引っ越した場合の住所変更の届出は不要
【配偶者のSSN申請】
必要書類

配偶者が申請する場合も同じ書類でいいのかな?
基本は一緒ですが、婚姻証明書が必要になります。
<必要な資料>
- 日本の有効期限内のパスポート
- SS-5:申請書
- 米国ビザ(パスポートの中に添付されたビザシール)
- I-551(パスポートに押された入国スタンプ)
- I-94(出入国カード)
- 婚姻証明書

???婚姻証明書って聞いたことないよね?区役所行けばいいのかな?
婚姻証明書はアメリカの日本領事館でのみ申請・発行が可能です。
アメリカすべての州に領事館があるわけではないので、管轄と場所は以下から確認しましょう。
https://www.us.emb-japan.go.jp/itpr_ja/kankatsu.html
遠方にしか領事館がない場合は郵送で対応が可能な場合はほとんどですが、念のため確認とそれだけ日数がかかるので注意しましょう。
そして下記書類を用意する必要があります。
- 3ヶ月以内に発行された全部事項の戸籍謄本(原本)
- 証明対象となる2人分のパスポート
- VISA
- 手数料(約11ドル)※金額は毎年異なるため確認要 現金支払いのみなので注意
おともおっと夫婦は一緒にシカゴ領事館へ行き、申請後1~2時間で発行いただけました。
聞いた話では、必要書類を事前にメールすることでより短時間で発行してもらえるとのことでした。対象の日本領事館のHPをよく確認しておきましょう!
配偶者と2人で一緒に行くのがベストですが、配偶者がSSNを申請する場合、主たるビザを持つ駐在員のパスポートも忘れずに持っていきましょう。
まとめ
最後にアメリカ生活で最初に手続きをしたいSSNについてまとめていきましょう!

- 就労可能なビザの場合にSSNが取得可能(L/Eビザの配偶者も取得可能)
- 申請には必要書類を準備する必要がある
- 配偶者の場合、日本領事館で婚姻証明書を発行する必要があるため、日本から戸籍謄本を持ってくること(取得から3か月以内が有効)
- 申請から受け取りまで2週~1か月かかる
- 受け取り後は確認+署名後、大切に保管し持ち歩かない
生活セットアップや駐在員の場合会社へも報告が必要にあるSSNなので、渡米後最初の重要な申請手続きだと思いますが、ここはアメリカ。
対応もプロセスも担当者に依存してしまう国です。とはいえ、必要な書類やプロセスは煩雑ではないので、このブログが少しでもお役に立てれば幸いです。
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